第5回|同じ8個、別の分け方ができる?

ものは同じでも、まとまりは変えられる3分実験

「3分実験室」は、3分前後でひとつの小さな頭の実験をして、あとから「今どんな頭の使い方をした?」を見ていくシリーズです。

今回は、最初からこの8個を使います。

鉛筆
消しゴム
教科書
はさみ
のり
水筒
ティッシュ
ハンカチ

まずやってみる

1.3つくらいのグループに分ける

8個を、自分なりに3つくらいのグループへ分けてください。

たとえば、

勉強に使うもの
工作に使うもの
生活で使うもの

のように分けられます。

2.グループに名前をつける

それぞれのグループに、自分で名前をつけてください。

3.同じ8個を、別の基準でもう一度分ける

今度は、さっきと違う基準を使います。

たとえば、

毎日使う
ときどき使う
あまり使わない

のような分け方です。

4.二つの分け方を比べる

同じものなのに、どのくらいまとまりが変わったでしょうか。

ここから種明かし

8個のものは、一つも変わっていません。

変わったのは、

何に使うか
どのくらい使うか

のような「分ける基準」です。

同じものでも、何を見るかによってまとまりは変わります。

ここまでの答えを見比べてみよう

<見るところ> <たとえば>
最初の8個 鉛筆、消しゴム、水筒……
1回目 使い道で分けた
2回目 使う回数で分けた
グループ名 「勉強に使うもの」「毎日使うもの」など
変わったところ ものは同じなのに、まとまりが変わった

記憶学で見ると?

ばらばらの情報は、まとまりを作ると扱いやすくなる
一つずつ別々に持つだけでなく、「勉強に使うもの」「毎日使うもの」のようなまとまりを作ると、情報同士の関係が見えます。グループ名そのものも、あとから中身をたどる手掛かりになります。

他には……

  • 同じ情報に複数のつながりを持てる: 鉛筆は「文房具」にも「毎日使うもの」にも入れられます。
  • 整理の仕方は一つではない: 何を思い出したいかによって、役立つまとまりも変わります。


脳のOSで見ると?

カテゴリー化(理解OS 第8章)
同じ8個でも、「使い道」「使う回数」など、どの基準で見るかによって違うグループを作れます。カテゴリーは、目的によって変わるまとまりでもあります。

他には……

  • 境界理解(理解OS 第11章): どこまでを同じグループに入れるかを見る。
  • 比較理解(理解OS 第7章): もの同士の共通点と違いを比べる。
  • 具体⇄抽象変換(理解OS 第3章): 「鉛筆・教科書」から「勉強に使うもの」という大きな名前を作る。
  • 前提把握(理解OS 第16章): 自分が何を基準に分けたのか確かめる。

もう一度だけ

今度は、

「冷蔵庫の中にあるもの」

を6個くらい思い浮かべて、2通りの分け方をしてみてください。

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