「覚えられない」と言っても、起きていることは一つとは限りません。
何度書いても残らない。
翌日になると消えている。
見れば分かるのに、何も見ないと答えられない。
勉強そのものを始められない。
説明しても子どもに伝わらない。
このページでは、今の困りごとに近い入口から、記憶学や脳のOSの実コンテンツへ進めるようにします。
まず、今の困り方を選ぶ
- 勉強しているのに成績が上がらない・結果につながらない――理解、記憶、転用、本番条件のどこで止まっているかを分けます。
- 漢字が覚えられない――何度も書く前に、字のどこで引っかかっているかを見ます。
- 英単語が覚えられない――すべてを同じ方法で回さず、何度やっても残らない単語を見つけます。
- 覚えたはずなのに思い出せない――見れば分かる状態と、自力で取り出せる状態を分けます。
何度書いても覚えられない
見ながら何度も書くことと、何も見ずに取り出してみることは、同じ練習ではありません。
「入れる」作業ばかりになっていないか、いったん分けて見ます。
翌日には忘れている
その場では覚えたのに、翌日にはほとんど出てこない。
この場合は、「入ったか」だけでなく、時間を置いて残るように何をしたかを見る必要があります。
見れば分かるのに、答えられない
答えを見ると「ああ、知っていた」と思う。でも、何もないところからは出てこない。
ここでは、再読と「自力で取り出す」を分けます。
内容は覚えているのに、順番になると飛ぶ
一つずつ聞けば話せるのに、最初から順番にすると途中で止まる。
この場合は、「内容を覚えていない」のか、「順番を保って取り出すところで崩れている」のかを分けて見ます。
覚えたい内容の構造から考えたい
困りごとではなく、「今覚えたい情報がどんな構造をしているか」から考える入口です。
最初のケースでは、「全体→部分」という概念を、名前だけでなく、Input・Operation・Outputまで組み直して覚えます。
ここで分類するのは人ではなく、今覚えたい情報です。
勉強を始められない
これは、記憶だけの問題とは限りません。
最初の一手が大きすぎる。疲れている。机に向かうまでの手順が多い。失敗したあと戻れない。
そうした場合は、記憶法を増やすより、行動が始まる前の条件を見る方が合うことがあります。
親の説明が伝わらない
説明を増やせば伝わるとは限りません。
子どもが、言葉の意味で止まっているのか、全体像が見えていないのか、覚える段階で詰まっているのかで、次に見る場所は変わります。
記憶学では、第10章から第12章で、親の役割、つまずきの見分け方、最初の進め方を扱います。
記憶学を体系から読みたい
困りごとではなく、記憶について順番に読みたい場合は、記憶学Web版へ進んでください。
記憶の仕組みから探す
「どう覚えるか」を、方法の名前だけでなく、頭の中で起きている働きから見たい場合はこちらです。
本でまとまって読む
『「なんで覚えられないの?」と言う前に読む本』
子どもの「覚えられない」を、すぐ努力不足や記憶力の問題にせず、どこで詰まっているのかを見るための本です。
『頭の中に道をつくる』
記憶の道具や、頭の中で情報をつなぐ方法をまとまった形で読みたい場合はこちらです。