
これだけ覚えよう
- 頭の中にあることを、何も見ずに紙へ書き出してみる。
- 「毎日やっているから分かっている」と思う作業でも、説明を書こうとすると途中で止まることがある。
- 書けたところは外へ出せたところ。空白になったところは、うまく出せなかったところ。
- 頭の中だけでは見えなかった「分かる場所・分からない場所」が紙の上で見える。
- きれいな文章を書くためではなく、自分の中に何があるかを見るために書く。
余白のほう
来月から人が替わるので、手順を書いてくださいと言われた。
毎日やっている作業だ。目をつぶってもできる。
紙を一枚もらって、机に置く。
一、端末を立ち上げる。
二、前日の分が入っているか確かめる。
三、
ペンが止まる。
三番目に、自分は何をしているのか。
手はやり方を知っている。いま、机の上で右手が少し動いた。あの画面のあの位置を、指が押しにいっている。押しにいっているのに、押した先で何が変わるのかが、言葉になって出てこない。
四番目と五番目は、すぐ書けた。
六番目でまた止まる。
書けた行と、書けなかった行が、同じ紙の上に並ぶ。
書けたところは、一行ずつ埋まっていく。書けなかったところは、行が始まらない。番号だけが打たれて、そのあとが白い。
その白いところが、そのまま、こちらから出てこなかった分だ。
見えるようにしようと思って書いたのではない。書こうとしたら、見えてしまった。
毎日できている、ということと、外へ出せる、ということが、同じ紙の上で分かれている。分かれるまで、この二つは同じものだった。
紙を裏返さない。
三番と六番の空いた行を、そのままにして、明日もう一度、机に置く。
この考え方を普通の言葉で読む
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