
発表の原稿は、だいたい覚えている。
何を話すかも分かっている。
でも本番になると、
「次、何だったっけ」
と順番が飛ぶ。
今回の発表では、話す内容が次の5つだとします。
海
失敗
師匠
転機
感謝
一つずつ聞けば話せる。
でも、最初から順番に言うと途中で止まる。
このとき、
「もっと全文を暗記しなさい」
へ行く前に、一度だけ問題を分けます。
今回、見えていること
- 五つの話題そのものは分かっている
- 一つずつなら話せる
- 順番にすると途中が抜ける
ここでは、内容を知らないというより、
順番を保ったまま取り出すところで崩れている
可能性があります。
これは、「この子は系列型の人」と決める話ではありません。
今回覚えたいものが、順番を持っているというだけです。
まず試すこと
全文をもう一度覚え直す前に、五つのキーワードだけを一列に置きます。
海 → 失敗 → 師匠 → 転機 → 感謝
そして、原稿を見ないで、
「海の話」
↓
「失敗の話」
↓
「師匠の話」
と、一つのキーワードから次へ進めるか試します。
細かい文章は、その場で広げて構いません。
声をかけるなら
「内容は覚えているみたいだね。
今度は、五つの順番だけで通れるかやってみる?」
くらいでよい。
全部を最初から言い直させません。
今、確認する
紙を裏返します。
五つのキーワードを、順番どおり書けるか見る。
次に、一つずつから話を広げられるか見る。
翌日、もう一度見る
もう一度、キーワードだけを順番に出します。
順番は出るのに内容が広がらないなら、問題は別の場所にあります。
逆に、内容は話せるのに順番だけ崩れるなら、順序を保つための支援を続ける余地があります。
合わなければ
五つの言葉自体が混ざる
似た項目の区別を見る。
最初から内容を説明できない
順番より、内容の理解を先に確認する。
五つが長すぎる
もっと大きな節目だけに減らす。
今回のポイント
「覚えていない」と見える場面でも、
内容がないのか。
順番がないのか。
で、次の一手は変わります。
保護者が先に見るのは、本人の記憶力ではなく、
どこで列が切れているかです。

