
一つの条件を変えてみる3分実験
「3分実験室」は、3分前後でひとつの小さな頭の実験をして、あとから「今どんな頭の使い方をした?」を見ていくシリーズです。
今回は、まだ起きていないことを考えます。
まずやってみる
1.学校の時計がなくなったら、困ることを3つ
2.困らないための方法を3つ
どうすればよいでしょうか。
3.一つだけ条件を足す
今度は、
腕時計もスマホも使えない
とします。
答えは変わるでしょうか。
4.別の人なら?
次から一人選んでください。
生徒
先生
給食を作る人
部活動の顧問
その人なら、何に困るでしょうか。
ここから種明かし
今回は、実際にある学校を思い出すだけではありません。
「時計がない」
という一つの条件を変えて、その先に何が起きるかを考えました。
さらに、
腕時計も使えない
と条件を足すと、最初の答えが使えなくなるかもしれません。
条件が変われば、必要な答えも変わります。
ここまでの答えを見比べてみよう
| <見るところ> | <たとえば> |
|---|---|
| 最初に困ること | 授業の終わりが分からない |
| 最初の解決策 | 腕時計を見る |
| 条件を足したあと | 腕時計が使えず、別案が必要になった |
| 別の人から見たあと | 先生と生徒では困ることが違った |
| 変わったところ | 条件や立場によって答えが変わった |
記憶学で見ると?
知っていることは、新しいことを考える材料にもなる
「時計のない学校」を実際に経験していなくても、授業、チャイム、先生、給食など、学校についてすでに知っていることを取り出して考えます。記憶は、思い出すだけでなく、その先の思考の材料にもなります。
他には……
- 自分の知識と新しい答えを結びつける: 解決策を自分で考えると、「時計」「授業」「チャイム」など、すでに知っている情報同士を新しい関係で使うことになります。
- 理由までつなげると、情報が孤立しにくい: 「時計がない→時間が分からない→授業の区切りに困る」のように、理由や結果までつないで扱えます。
脳のOSで見ると?
もしもを置く(思考OS 第6章)
「学校には時計がある」という現実の条件を一つだけ変えて、別の世界を仮に作ります。その世界で何が変わるかを進めていくと、普段は意識していなかった時計の役割も見えてきます。
他には……
- 前提把握(理解OS 第16章): 普段は当たり前になっている「時計がある」という条件を見る。
- 場合分け(思考OS 第1章): 腕時計が使える場合/使えない場合で答えを分ける。
- 制約を置く(思考OS 第8章): 「腕時計もスマホも使えない」という制約の中で、別の方法を考える。
- 多角的視点(思考OS 第13章): 生徒、先生など立場を変えて影響を見る。
もう一度だけ
次は、
「もし家に時計がなかったら?」
でやってみてください。
- 困ることを2つ考える
- 代わりの方法を2つ考える
- 「スマホも腕時計も使えない」と条件を足す
- 自分以外の家族の立場でも一つ考える
条件を変える前とあとで、答えはどう変わったでしょうか。

