
夕食が終わる。
親が、
「今日、勉強するの?」
と聞く。
子どもは、
「あとで」
と答える。
しばらくすると、
「そろそろやったら?」
また話し合いが始まる。
翌日も、その次の日も似たやり取りになる。
親は勉強を促しているつもりです。実際、声をかけなければ始めない時期もあります。
ただ、この確認を毎日繰り返すと、毎日同じことを決め直す形にもなります。
「確認する」と、予定がもう一度未決定になる
「今日、勉強する?」と聞けば、
- やる
- あとでやる
- 今日はやらない
が、その日の答えとして並びます。
昨日勉強したからといって、今日は自動的に続きません。
今日も改めて、
- やるか
- 何時からか
- 何をやるか
を決める。
勉強が毎日、いったん未決定の状態へ戻っています。
予定が変わる日もあります。
疲れている日もあります。
毎日決めること自体が悪いわけではありません。
ただ、本当は毎日決め直す必要のないところまで、毎日話し合っていることはあります。
固定するのは、勉強全部でなくてもいい
たとえば、
夕食が終わったら一度机へ行く
ところだけは、その日の議題にしない。
机へ行ったあと、
- 数学をやるか英語をやるか
- 今日は長くやるか短くするか
は本人が決める。
「毎日同じことをしなさい」という話ではありません。
入口だけは決め直さず、その先には選べる場所を残す。
これなら、習慣と自由を両方残せます。
「やるかどうか」を、その場で毎日交渉しない
ここで大事なのは、声かけの言葉を変えることではありません。
決めていた時間になっても始めなければ、
「勉強する?」
「あとで」
「何時から?」
「もう始めたら?」
と、結局また交渉が始まります。
そこで固定するなら、時刻だけでなく、最初の一動作まで決めておきます。
たとえば、
- 夕食後15分たったら問題集を机に出す
- 20時になったら英単語を10個だけ確認する
- アラームが鳴ったら、まず昨日の続きのページを開く
といった具合です。
その後に何をどこまでやるかは、本人が選べます。
そして実行できなかった日は、その場で長く説得して帳尻を合わせるのではなく、
「この入口は機能しているか」
をあとで見直す。
毎日の交渉を減らすには、声かけを上手にするより、毎日もう一度決めなくてよい部分を増やす方が直接的です。


