思考OS 第4章|逆算

これだけ覚えよう

  • 最初に「最後にどうなっていたい?」を決めて、そこから今へ戻って考える。
  • 三か月後に発表するなら、その前に練習、その前に原稿、その前に調べることが必要になる。
  • 目の前の仕事をたくさんしても、ゴールに近づいているとは限らない。
  • ゴール → その直前 → さらにその前 → 今日の順に戻すと、今やることが見つけやすい。
  • 迷ったら、「次に何をしよう?」ではなく、もう一度ゴールから戻ってみる。

出口から、引く

迷路の入口に立つと、道はいくつにも見える。

左へ行く。戻る。別の道を試す。

歩くほど、出口がどちらだったのか分からなくなる。

そこで、出口に指を置く。

入口へ向かって、線を戻してみる。

行き止まりへ伸びる枝が、一本ずつ候補から外れていく。

まだ一歩も歩いていないのに、進む道が見え始める。

多くのことを、私たちは入口から始める。

とりあえず、手をつける。目の前に来たものを、片づける。

次に何をするかは、終わってから考える。

朝から、手は止まらなかった。

メールを返した。資料を直した。頼まれたことも終わらせた。

夜になって、机の端を見る。

三週間後の発表資料は、朝と同じ白さのまま、そこに置かれている。

一日は進んだ。

発表の日には、近づいていない。

歩く速さは、向きを教えてくれない。

三か月後に、発表する。

その一週間前には、話す練習を終えていたい。

その前には、原稿がいる。

原稿を書くには、材料がいる。

出口から、線を戻してくる。

今週、始めるのは——調べることだ。

遠くにあった三か月後が、今日の机までつながる。

逆算しているあいだだけ、出口に置いた指を動かさない。

途中で迷ったら、入口から先を探すのではなく、出口からもう一度、線を戻す。

入口に立つと、道はいくつにも見える。

出口から戻ると、今日踏む場所が見える。



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