
3分実験:普通・少しずらす・大きくずらすを比べてみる
まずやってみる
相手が言いました。
「今日、寝坊して朝ごはんを食べる時間もありませんでした」
三つの返しを見ます。
A
「それは朝から大変でしたね」
B
「それは大変ですね。目覚ましも一緒に寝坊したんですかね」
C
「それなら会社も休めばよかったじゃないですか(笑)。私ならそのまま二度寝しますよ」
同じ相手でも、関係や場面が変われば使いやすさは変わりそうです。
1
初対面の相手だと想像してください。
A、B、Cはどう見えるでしょう。
2
次に、かなり親しい相手だと考えます。
印象は変わるでしょうか。
3
さらに、相手が本当に困っている場面だったらどうでしょう。
同じ冗談でも使いやすさが変わるかもしれません。
ここから種明かし
冗談には、「入れれば会話が面白くなる」という単純な関係はありません。
同じ一言でも、
- 相手との関係
- その人の気分
- 話題の重さ
- タイミング
- 言い方
によって受け取られ方が変わります。
しかも、こちらには相手の状態が完全には分かりません。
だから冗談は、「このくらいなら大丈夫そうだ」という見込みで出す行為でもあります。
ここまでの答えを見比べてみよう
| <見るところ> | <たとえば> |
|---|---|
| A | 普通に受け取る |
| B | 小さくずらす |
| C | 大きくずらす |
| 結果を変えるもの | 関係・気分・話題・タイミング |
| 成功が保証されるか | されない |
コミュニケーションで見ると?
「面白い人になろう」とすると、何か冗談を言わなければならないように感じることがあります。
でも、会話にユーモアがあることと、毎回冗談を入れることは同じではありません。
相手がかなり落ち込んでいるときなら、普通に受け取る方が自然かもしれません。
逆に、親しい相手なら、少し大げさに返すことが楽しい場合もあります。
冗談も、使う/使わないを固定する道具ではありません。
脳のOSで見ると?
確率で考える
同じ冗談でも、
- 初対面
- 親しい相手
- 相手が困っている場面
で、うまく受け取られる見込みは変わります。
「この返しなら必ず笑う」とは考えず、条件によって結果の確率が変わると見ます。
さらに、場合分けで場面を分け、仮説と検証で「このくらいなら大丈夫そう」と小さく試し、相手の反応を見て次を変えることもできます。
もう一度だけ
相手が言いました。
「雨なのに傘を忘れました」
次の三つを作ってください。
- 普通に受け取る
- 少しだけ冗談を入れる
- かなり強く冗談を入れる
そのあと、初対面/親しい相手で使いやすさが変わるか考えてみます。

