
3分実験:同じ返答を、一文・三文・六文にしてみる
まずやってみる
相手が言いました。
「先週、新しいラーメン屋に行ったんです」
まず、短く返します。
A
「いいですね。どんなラーメンでした?」
次に少し増やします。
B
「いいですね。新しい店ってちょっと気になりますよね。どんなラーメンでした?」
さらに増やしてみます。
C
「いいですね。新しいラーメン屋って気になりますよね。私もこの前新しい店に行ったんですけど、そこは味噌が有名で、かなり濃い味で、チャーシューも大きくて。最近は新しい店が増えましたよね。どんなラーメンでした?」
1
Aでは、相手が次に話すまでにどれくらい時間がかかりそうでしょう。
2
Bでは、自分の反応が少し増えました。
3
Cでは、相手への質問までに多くの情報が入っています。
良し悪しを先に決めず、相手が次に入れる場所がどこにあるかを見てみます。
ここから種明かし
会話では、「ちゃんと反応しなければ」「何か面白いことを言わなければ」と思うと、返答を増やしたくなることがあります。
でも、情報を増やすほど良くなるとは限りません。
返答を長くすると、
- 自分の気持ちを伝えられる
- 情報を足せる
- 自分について知ってもらえる
一方で、
- 相手が次に入るまで待つ時間が増える
- 話題の中心が移る
- 相手が何に返せばよいか増える
こともあります。
つまり、情報量には、増やすメリットと減らすメリットの両方があります。
ここまでの答えを見比べてみよう
| <見るところ> | <たとえば> |
|---|---|
| A | 短い反応+質問 |
| B | 少し自己開示・感想を追加 |
| C | 自分の情報をかなり追加 |
| 長くすると増えるもの | 自分についての情報 |
| 長くすると減りやすいもの | 相手がすぐ入れる余地 |
コミュニケーションで見ると?
短ければ良いわけでもありません。
いつも「へえ」「そうなんですね」「なるほど」だけなら、相手からするとこちらのことがほとんど分からない場合があります。
逆に長すぎれば、今度はこちらが話し続けることになります。
だから考えたいのは、長い/短いではなく、今、この返答にはどれくらい必要かです。
脳のOSで見ると?
選ぶと捨てる
返答には、入れようと思えばいろいろ入れられます。
感想、自分の経験、質問、説明、別の話題。
でも全部を入れる必要はありません。
何を残し、何を今回は出さないかを選びます。
そこには、決めるもあります。
ここまで言う
ここから先は言わない
をその場で決める。
短くすることは、情報を出せなかったことではなく、今回は出さないと選ぶことでもあります。
もう一度だけ
相手が言いました。
「週末、初めてキャンプに行ってきました」
返答を、一文、三文、六文程度の三種類で作ってください。
そして、相手が次に話し始められる場所を探してみてください。

