
「勉強がわからない」と言っても、何がわからないのか自分でも分からないことがあります。
勉強が「わからない」ときは、質問を小さくすると原因を探しやすくなります。言葉の意味が分からないのか、説明の途中でつながらないのか、例題は分かるが自分で使えないのかを切り分けます。
この状態で「もっと考えよう」「先生に聞こう」と言われても、質問そのものを作れません。
8問全部に答える必要はありません。今いちばん答えやすそうな1問を選びます。
「わからない」を8つの質問で小さくする
1. 言葉がわからない?
その言葉を、小学生にも分かるくらいの言葉で説明できますか。できなければ、まず用語を1つだけ確認します。
用語が曖昧なまま先へ進むと、その先の説明まで分からなく見えることがあります。
2. 何を聞かれているかわからない?
「結局、何を答えればいい問題?」を一言にできますか。問いそのものが見えないなら、解き方を考える前にここを整えます。
3. 全体が見えない?
今読んでいる部分は、何の話の一部分でしょうか。章、単元、文章全体の中での位置を確認します。
一部分だけを見続けるより、見出しや目次へ戻るだけで理解しやすくなることがあります。
4. どこまで分かっていて、どこから分からない?
最初から全部「わからない」にしません。説明できる最後の一文、解ける最後の問題まで戻ります。
境界が見つかれば、戻る量も小さくできます。
5. AとBの関係がわからない?
Aが原因でBになるのか。同じ種類なのか。AがBの一部なのか。関係を言葉にすると、つながりの穴が見えます。
6. 具体例を作れない?
説明を1つの具体例にできますか。抽象的な説明だけで止まっているなら、数字・人物・場面を1つ入れます。
7. 知っていることとつながらない?
似たものを1つ挙げられますか。完全に新しい情報として抱えるより、すでに知っているものとの共通点を探します。
8. 分かった気がするだけ?
資料を閉じて、自分の言葉で一文だけ説明できますか。見ている間だけ分かるなら、「理解できた」と「自分で扱える」の間にまだ距離があります。
例:数学の文章題で使う
「わからない」を分ける例
- 用語:速さと速度の違いが曖昧
- 問い:何を求める問題か言えない
- 関係:距離・時間・速さの関係が曖昧
- 再説明:解説を閉じると自分では説明できない
こうして分けると、「数学が全部わからない」から、次に見る場所が一つになります。
先生やAIに聞く前に、質問を1行作る
「分かりません」だけより、「この用語の意味までは分かるが、AとBの関係が分からない」と言えると、返ってくる説明も具体的になります。
科目ごとに、8問の使い方を変える
8問は万能チェックリストではなく、科目ごとに使う場所を変えるための道具です。
「先生に聞けない」を小さくする質問テンプレ
何が分からないか分からない状態では、「どこが分からない?」と聞かれても答えにくいです。
質問テンプレ
ここまでは分かります:____
ここから分かりません:____
特に聞きたいのは:____
この3行だけでも、質問する側と答える側の両方が、どこを見るか決めやすくなります。
一度で全部分かろうとしない
分からない範囲が大きいときは、8問のうち1問に答えるだけで終えて構いません。
「今日は用語だけ」「今日は何を聞かれているかだけ」のように、理解の作業を小さく分けます。分かる範囲が増えたら、次の問いへ進みます。
今日の一歩
8問から一番答えやすそうな1問を選び、その答えだけ書いてみてください。
質問が1つ作れれば、「わからない」は小さくなります。



