
これだけ覚えよう
- 失敗したことと、「自分はダメな人間だ」は分けて考える。
- 「締切を二日過ぎた」「連絡が遅れた」は、実際に起きたことで、直したり対策したりできる。
- 「だから何をやっても中途半端だ」は、出来事ではなく、自分全体への判定になっている。
- 自分を責める言葉をやめても、失敗した事実まで消えるわけではない。必要な反省は残せる。
- 直すべき行動は直す。でも、一つの失敗から自分全部を否定する必要はない。
冷蔵庫に貼る
子が描いた絵を、冷蔵庫に貼っている。
家と、人と、犬らしいものが描いてある。犬は足が三本しかない。人の腕は、肩ではなく頭から出ている。
上手だから貼っているのではない。
上手になったら貼る、とも思っていない。来年もっと上手くなったら、そのときの絵を貼るだろうが、この絵を剥がすかというと、剥がさない。
そういうことを、自分に対してはしていない。
今日、こちらは締切を二日過ぎた。連絡も遅れた。夜になって、その二つを何度も思い返している。
思い返しながら言っている言葉を、そのまま書き出してみる。
締切を二日過ぎた。
連絡を後回しにした。
こういうところが、昔から変わらない。
だからお前は、何をやっても中途半端だ。
四つ書いて、上の二つと下の二つが違うものだと気づく。
上の二つは、起きたことだ。日付があって、確かめられる。直すこともできる。
下の二つは、起きたことではない。人物についての判定で、日付がない。何年分もまとめて一度に言われている。確かめようがないので、直しようもない。
直しようのないものを、夜のあいだじゅう繰り返している。
上の二つだけを残して、下の二つを消す。
消しても、締切が守られたことにはならない。連絡の遅れも残る。反省が要る部分は、そのまま要る。
減ったのは、罵声のほうだけだ。
冷蔵庫の前に立つ。
足が三本の犬が貼ってある。
この絵を貼っているのは、上手いからではなくて、この子がこれを描いた日があるからだ。
今日のこちらには、締切を二日過ぎた日がある。
貼らないにしても、剥がす理由にはならない。
この考え方を普通の言葉で読む
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