感情OS 第14章|自己対話

これだけ覚えよう

  • 頭の中で同じ言葉がぐるぐる回っているときは、自分に「答えられる質問」をしてみる。
  • 「なんであんなことをしたんだろう」と責め続けるだけでは、同じところを回りやすい。
  • 「で、どうしたい?」「今いちばんつらいのは何?」「次は何が必要?」なら、答える場所ができる。
  • 返ってきた答えは、「明日ひと言謝る」「言う前に一回息を吸う」のように、小さいことかもしれない。
  • 自分を問い詰めるのではなく、返事のできる問いを置いて、次にできることを探す。

返事のない一文

布団に入ってから、同じ一文が回っている。

なんで、あんな言い方をしたんだろう。

一周して、また同じところへ戻る。二周目も三周目も、文の形は変わらない。長さも変わらない。強さだけが、少しずつ上がっていく。

回っているあいだ、こちらは何も答えていない。

質問の形をしているのに、答えを待っていないからだ。待っていない質問は、返事の場所を空けない。空けないので、そのまま次の一周へ行く。

四周目で、口の中だけで言ってみる。

で、どうしてほしいの。

言った先に、空白ができる。

空白ができたので、何か入れないといけなくなる。

入ってきたのは、こうだった。

明日、短く謝りたい。長い説明はしたくない。あの一言だけ、取り消したい。

思っていたより、小さかった。

三周していたときの一文は、こちらの全部を問い詰めていた。返ってきたのは、明日の三十秒の話だった。

もう一つ聞いてみる。

いま、いちばんつらいのはどこ。

これも空白ができる。

返ってきたのは、相手のことではなかった。ああいう言い方をする自分が、また出てきたということのほうだった。

そこで、聞き方に気をつける。

なんで、また同じことをするの、と続けたくなる。これは質問の形をしているが、さっきの一周目と同じもので、返事の場所がない。

聞き方を変える。

明日、同じ場面になったら、何が要る。

返ってくる。

言う前に、一回、息を吸う時間が要る。

これは、明日の朝までに用意できる。

回っていたときと、いまとで、材料は同じだ。同じ場面、同じ後悔、同じ自分。

違うのは、こちらが一度、返事の場所を空けたことだけだ。

もう一周してみるが、さっきほど速くない。

そのまま、寝る。


おすすめの記事