
3分実験:同じ話題を三つの配分で話してみる
まずやってみる
相手が言いました。
「最近、ランニングを始めました」
三つの会話を作ります。
A 質問中心
「週に何回走るんですか?」
「何キロくらいですか?」
「朝ですか、夜ですか?」
B 自分中心
「私も前に走ってました。最初は3キロから始めて、そのあと5キロになって……」
C 交互
「ランニング始めたんですね。私も一時期走ってました。今はどれくらい走るんですか?」
1
Aでは、相手についての情報が増えます。
2
Bでは、自分についての情報が増えます。
3
Cでは、両方が少しずつ出ています。
ここでも固定の正解は置きません。
ここから種明かし
質問が多いこと自体が問題とは限りません。
相手が「聞いてほしい」と思っている話なら、たくさん質問しても自然です。
自分の話が長いことも、いつも悪いとは限りません。
相手が「その話、もっと聞きたい」と思っていれば、続けてもよい。
つまり境界は、質問が何個、自己開示が何秒だけでは決まりません。
相手の反応、目的、話題、そのときの流れによって動きます。
ここまでの答えを見比べてみよう
| <見るところ> | <たとえば> |
|---|---|
| A | 相手の情報が増える |
| B | 自分の情報が増える |
| C | 双方向に情報が出る |
| 固定の正解 | ない |
| 見たいもの | 今の配分がその場に合っているか |
コミュニケーションで見ると?
「質問しすぎない」を新しいルールにしてしまうと、今度は質問すること自体を怖くする可能性があります。
同じように、「自己開示しなければ」をルールにすれば、必要のない自分語りが増えるかもしれません。
欲しいのは、一つの型を守ることより、偏りに気づいて動かせることです。
今ずっと自分が聞いているなら、少し自分を出す。
自分が長く話したなら、一度相手へ返す。
固定ではなく調整です。
脳のOSで見ると?
メタ認知
質問しすぎ、話しすぎを調整するには、まず、
今、自分は何をしている?
と会話中の自分を少し外から見る必要があります。
質問が三つ続いている。自分の話が長くなっている。相手の返答が短くなっている。
そう気づいて初めて、次を変えられます。
そこから、決めるを使って、「もう一つ質問する」「自分の話を短くする」「相手へ返す」を選びます。
もう一度だけ
相手が言いました。
「最近、料理にハマっています」
この話題で、
- 質問中心
- 自分の話中心
- 両方を交互にする
三つの会話を作って比べてみてください。

