
連立方程式の問題は、計算方法を当てるだけでなく、二つの条件を同時に満たす値を探す問題です。このページでは解き方そのものを長く説明するのではなく、加減法・代入法・文章題を実際に練習し、どこで間違えるかを確認します。
問題1:加減法で一文字を消す
x-y=1
二式を足すと 2x=8 なので x=4。一式へ代入して y=3 です。
答え:x=4, y=3
検算すると、4+3=7、4-3=1で両方の式を満たします。
連立方程式では、片方の式だけに合う値では不十分です。最後に二本とも確認します。
問題2:係数をそろえてから消す
x+y=5
二式目を2倍すると 2x+2y=10。上の式から引けば y=3。すると x=2。
答え:x=2, y=3
係数がそろっていないのに、そのまま辺同士を引いてxが消えると思うのは誤りです。「どの文字を消すか」を先に決め、その文字の係数をそろえます。
問題3:代入法が速い形
3x+y=13
一式目でyがすでに表されているので、二式目のyへ 2x+1 を代入します。
よって 5x=12、x=12/5。yは 2×12/5+1=29/5。
整数にならなくても、条件を満たせば誤りではありません。途中で「きれいな数字にならないから間違い」と決めつけないことが大切です。
文章題:二つの条件を式に分ける
100円のノートと150円のペンを合わせて8個買い、合計1000円だったとします。ノートをx個、ペンをy個とすると、
x+y=8
100x+150y=1000
です。
二式目を50で割ると 2x+3y=20。一式目を2倍して 2x+2y=16。差を取るとy=4、したがってx=4。
答え:ノート4個、ペン4個
文章題では、式を解く前に「個数の条件」と「金額の条件」のように、別種類の条件を二本に分けます。
検算は答えを元の条件へ戻す
計算の最後にxとyを一式だけへ代入して終わると、符号ミスを見逃すことがあります。連立方程式の答えは二式を同時に満たす必要があるので、可能なら両方へ戻します。
文章題では、式だけでなく現実条件も見ます。個数なのに負の値が出た、小数個になったなど、問題設定と合わない答えなら立式や計算を見直します。
どの問題も加減法で解く必要はない
加減法と代入法のどちらでも解ける問題は多くあります。すでに y=... の形なら代入法が短く、係数を簡単にそろえられるなら加減法が自然です。
方法を一つに固定すると、余計な式変形が増えます。選び方の詳しい説明は「連立方程式 解き方」の記事が担当するので、この問題ページでは演習の中で判断を確かめます。
次は『消した文字・使った条件・検算』を余白に残す
演習では、各問題の横に「yを消す」「個数+金額」「両式OK」のような短いメモを残してください。
答え合わせで見るべきなのは正誤だけではありません。どの段階で止まったかを分類すると、係数合わせ、立式、代入、検算のどこを練習すべきか分かります。
問題4:分数を含む連立方程式
x-y=1
一式目を2倍して x+2y=10 とすれば、分数を消して扱えます。二式目 x-y=1 を引くと 3y=9 なので y=3、x=4です。
答え:x=4, y=3
分数があるから新しい方法が必要なのではありません。まず式全体に同じ数を掛け、整数係数へ直してから、いつもの加減法・代入法へ戻します。複雑な見た目を一段簡単な形へ変えることも解法の一部です。
問題5:グラフにすると「解」が何を意味するか見える
x+y=5、x-y=1 をそれぞれ直線として考えると、
y=5-x、y=x-1
です。二本の直線が交わる点は(3,2)で、この座標は両方の式を同時に満たします。
問題を解くときに毎回グラフを描く必要はありませんが、「連立方程式の解は二つの条件を同時に満たす値」という意味を確認するには役立ちます。加減法でxを消す操作も、二つの条件から一方の文字を取り除いて共通点を絞り込んでいると考えられます。
問題6:解がない・解が無数にある場合
x+y=4 と 2x+2y=10 は、前者を2倍すると 2x+2y=8 なので両立しません。したがって解はありません。
一方、x+y=4 と 2x+2y=8 は同じ条件を言い換えただけなので、条件を満たす組は一つに決まりません。
「連立方程式なら必ずxとyが一つずつ出る」と思わず、最後に二つの式が本当に独立した条件かを確かめます。
文章題では未知数の意味を途中で変えない
人数と金額、速さと時間などをx、yに置いたら、式を立てた後も同じ意味を保ちます。途中で「xは大人の人数」だったものを「xは料金」のように読み替えると、計算は合っても答えの単位がおかしくなります。
解が出たら「x=3人」「y=2人」のように単位まで戻し、元の二つの条件に代入して確かめるところまでが文章題です。


