
3分実験:同じ出来事を、四つの方向から聞いてみる
まずやってみる
相手が言いました。
「先週、沖縄に旅行してきました」
この一言に、四つの質問を作ります。
人
「誰と行ったんですか?」
場所
「沖縄ではどこに行ったんですか?」
時間
「何日くらい行っていたんですか?」
気持ち
「一番印象に残ったのは何でした?」
全部、沖縄旅行について聞いています。
でも、同じ話にはなりません。
1
「誰と?」に答えると、人間関係の話が出やすくなります。
2
「どこへ?」なら、場所や出来事の話になりやすい。
3
「印象に残ったことは?」なら、本人の評価や感情へ近づきます。
ここから種明かし
「旅行について深掘りする」という一言では、まだ方向が決まっていません。
深掘りにも、
- 人
- 場所
- 時間
- 出来事
- 気持ち
- 理由
など、いろいろあります。
だから、「深掘りしなければ」と考えるより、「どの方向へ深掘りする?」と考えた方が具体的になります。
ここまでの答えを見比べてみよう
| <見るところ> | <たとえば> |
|---|---|
| 元の出来事 | 沖縄旅行 |
| 人を聞く | 誰と行った? |
| 場所を聞く | どこに行った? |
| 時間を聞く | 何日くらい? |
| 気持ちを聞く | 何が印象に残った? |
| 共通点 | 同じ出来事を扱っている |
コミュニケーションで見ると?
質問が思いつかないとき、新しい質問文を一から考えようとすると難しくなります。
でも、人について聞く、場所について聞く、時間について聞く、感じたことについて聞く、のように方向を先に決めると、質問を作りやすくなります。
同じ話題でも、入口を変えれば違う会話になります。
これは、質問の数を増やすというより、質問の方向を増やす方法です。
脳のOSで見ると?
場合分け
今回は、「旅行について聞く」という一つの問題を、
- 人の場合
- 場所の場合
- 時間の場合
- 気持ちの場合
に分けました。
すると、一つに見えていた「深掘り」に複数の道が見えます。
会話で困ったときも、「何を質問する?」だけでなく、「どの方向の場合を試す?」と分けると考えやすくなります。
もう一度だけ
相手が言いました。
「昨日、久しぶりに映画館へ行きました」
この一言に、
- 人
- 場所・環境
- 時間
- 気持ち
の四方向から質問を作ってください。

