単位分数とは?1/nを足して分数を作る考え方

単位分数は、分子が1の分数です。たとえば 1/2, 1/3, 1/5 などです。中学受験では、単位分数をただ定義として覚えるだけでなく、ある分数をいくつかの単位分数の和に分けたり、条件に合う分け方を探したりする問題が出ます。

まず1/nは「1つ分」

1/5 は、1を5等分したうちの1つ分です。

3/5 なら、その1つ分が3個あるので、

15+15+15=35

です。

分数を「上の数÷下の数」という計算だけでなく、同じ大きさの単位分数を何個集めたかとして見ます。

単位分数の和へ分ける

たとえば

23

を異なる単位分数の和にできるか考えます。

12+16=36+16=46=23

なので、

23=12+16

です。

答えを見て覚えるより、通分して本当に元へ戻るか確かめます。

分母が大きいほど単位分数は小さい

1/3 と 1/5 なら、同じ1をより細かく5等分した 1/5 の方が小さくなります。

分母の数字だけを見て「5の方が大きいから1/5も大きい」としないようにします。

単位分数では、分母が大きいほど一つ分は小さくなります。

逆数と混同しない

単位分数 1/n と、ある数の逆数は関係しますが、同じ説明ではありません。

たとえば3の逆数は1/3で、これは単位分数でもあります。

しかし「単位分数とは逆数のこと」と覚えると、分数の構成や分割の意味が見えません。

ここでは「1をn等分した一つ分」を中心にします。

問題1:3/4はいくつの1/4か

34=14+14+14

なので3個です。

これは単位分数を同じものだけ使った分解です。

問題2:3/4を異なる単位分数二つに分ける

12+14=24+14=34

答えの一つは

34=12+14

です。

「異なる」という条件があるので、1/4を3個という答えは条件に合いません。

問題3:1/2を二つの異なる単位分数に分ける

13+16=26+16=36=12

したがって、

12=13+16

です。

通分して分子を足すことで検算できます。

どうやって候補を探すか

1a+1b=12

のような問題で、いきなりa,bを当て続けると漏れます。

まず1/aが1/2より小さくなる必要があるので、a>2です。

a=3なら、

12-13=16

なのでb=6と分かります。

一つ目を決め、残りを引き算で求める方法です。

1/nから残りを引く方法

ある分数を単位分数二つへ分けたいとき、

  1. 元の分数より小さい単位分数を一つ選ぶ
  2. 元の分数から引く
  3. 残りが単位分数になるか確認する
    と進めます。

たとえば2/5から1/3を引くと、

25-13=615-515=115

したがって、

25=13+115

です。

よくある誤り:分母だけ足す

12+13=25

ではありません。

通分すると、

36+26=56

です。

単位分数が並ぶと分母の数字に注目しすぎますが、分数の足し算のルールは変わりません。

条件付き問題は「異なる」「個数」「範囲」を読む

中学受験では、

  • 異なる単位分数
  • 3個の単位分数
  • 分母が○以下
    などの条件が付きます。

元の分数を作れれば何でも正解ではありません。

答えを出したら、元の値へ戻るかと、条件を満たすかの二段階で確認します。

分数の大小を使って候補を絞る

元が1/2なら、足す各単位分数は1/2より小さいものを考える必要があります。

さらに二つの正の単位分数の和なら、一つ目があまりに小さいと、残りが単位分数にならない場合があります。

大小関係を使うと、候補を闇雲に試すより効率よく探せます。

練習:2/3を二つの単位分数へ

まず大きめの1/2を選びます。

23-12=46-36=16

したがって

23=12+16

です。

次に別の分け方があるか、条件を変えて探してみます。

単位分数は分数の「部品」として使える

分数を単位分数へ分解すると、一つの量を異なる大きさの部品で組み立てる見方ができます。

これは単なる特殊な受験テクニックではなく、分数の大きさ・通分・引き算・方程式的な考えをまとめて使う問題です。

次は「一つ選ぶ→残りを計算→条件確認」の順にする

単位分数分解の問題では、

  1. 候補の単位分数を一つ選ぶ
  2. 元の分数から引く
  3. 残りが1/nの形か確認する
  4. 異なる等の条件を確認する
    と進めます。

当てずっぽうで分母を並べるのではなく、残りを計算して次の候補を決めると、初めて見る分数でも探索できます。

参考資料

  • 文部科学省「小学校学習指導要領・解説」
おすすめの記事