
3分実験:自分には普通だった返事を、反対側から読んでみる
まずやってみる
こんな会話があります。
相手:
「昨日、新しいカフェに行ったんです」
自分:
「へえ。どこにあるんですか?」
相手:
「駅の反対側です」
自分:
「そうなんですね。よくカフェには行くんですか?」
特におかしな質問はありません。
今度は、この会話を相手側から見てみます。
1
相手は最初に、「新しいカフェに行った」という出来事を出しました。
2
自分は、場所やカフェへ行く頻度を聞いています。
3
でも相手が本当は、
「すごく変わった店だった」
とか、
「店員さんとのやり取りが面白かった」
という話をしたかったとしたらどうでしょう。
質問自体は自然でも、相手が出したかった方向とは少しずれるかもしれません。
ここから種明かし
自分から見ると、「質問できた」「会話も止まっていない」ので、うまく進んでいるように見えます。
でも相手側から見ると、「話したかった部分をまだ拾ってもらえていない」可能性があります。
逆もあります。
自分では「うまく返せなかった」と思っていても、相手は特に気にしていないかもしれません。
つまり、一つの会話にも、見る位置が複数あります。
ここまでの答えを見比べてみよう
| <見るところ> | <たとえば> |
|---|---|
| 自分側から見る | 質問できた/会話は止まっていない |
| 相手側から見る | 話したい部分を拾われたか |
| 同じ会話か | 同じ |
| 変えたもの | 会話を見る位置 |
| 分かること | 評価が一つとは限らない |
コミュニケーションで見ると?
会話のあと、「あの返しはまずかったかな」と、自分の発言だけを振り返ることがあります。
でも、相手には何が見えていたかという方向もあります。
自分は質問を考えるのに必死だった。相手から見ると、質問してくれた人に見えていた。
自分は沈黙してしまったと思った。相手は、少し考えてくれていると思ったかもしれない。
自分の感覚だけで会話全体を評価すると、見えない部分があります。
脳のOSで見ると?
多角的視点
同じ会話を、
- 自分側から
- 相手側から
見ました。
出来事そのものは変えていません。
変えたのは、どの位置から評価するかです。
「この会話は失敗だった」と一つに決める前に、「自分からなら?」「相手からなら?」と視点を増やすだけで、判断材料が変わります。
もう一度だけ
次の会話を見てください。
相手:
「最近、仕事が忙しくて」
自分:
「そうなんですね。休みの日は何してるんですか?」
まず自分側から。
次に相手側から。
同じ二文を、二つの位置から評価してみてください。

