
漢字・英単語・暗記が変わる、親子ではじめる記憶術入門
(1回5分・最初の一か月プランつき)
「覚えられない」を、努力や才能だけの問題にしない。記憶を「入れる・残す・取り出す」の三つに分け、家庭で使える覚え方を一つずつ渡していく本です。
こんな方へ
- 子どもが漢字や英単語を何度やっても覚えられず、声のかけ方に迷っている
- 「何回も書く」だけでは定着しにくいと感じている
- 親が答えを教え続けるのではなく、子ども自身に「覚え方の型」を渡したい
- 親子で短時間から試せる記憶の方法を探している
この本で扱うこと
本書では、記憶を「入れる・残す・取り出す」の三つの工程に分けて考えます。そのうえで、メモリーパレス、英単語や漢字など教科での使い方、親の質問の仕方、つまずきの型、最初の一か月の進め方まで扱います。
主要目次
- 本書を読む前に
- 序章 なぜ、子どもに「勉強」ではなく「覚え方」を教えるのか
- 第1部 記憶の三つの工程
- 第1章 「覚える」は、ひとつの動作ではない
- 第2章 入れる ── 情報に、意味と映像を与える
- 第3章 残す ── 記憶は保存ではなく、手入れである
- 第4章 取り出す ── 思い出すたびに、記憶は強くなる
- 第2部 頭の中の家と街
- 第5章 場所は、忘れない ── メモリーパレス入門
- 第6章 物語の中でなら、子どもは覚える ── 物語型メモリーパレス
- 第7章 100個の言葉を置く ── 家を増やし、記憶の住所を作る
- 第3部 教科の現場へ
- 第8章 英単語 ── 音でつかまえ、映像で住まわせる
- 第9章 漢字・歴史・理科・算数 ── 見えないものを、見えるようにする
- 第4部 親という仕事
- 第10章 教えない勇気 ── 親の役割は、質問すること
- 第11章 つまずきには、型がある ── タイプ別の処方箋
- 第12章 最初の一か月 ── 小さく始めて、子どもに渡す
- 終章 「自分は覚えられる」という記憶
- 補章 道具箱の、残りの引き出し ── 本文に入らなかった勉強法たち
- 巻末付録・参考文献・著者紹介・奥付
試し読み
第1章 「覚える」は、ひとつの動作ではない
引っ越しの朝だった。
段ボールは、ぜんぶ運び終えた。
荷物は、すべてこの部屋にある。
ひとつ残らず、ここにある。
それなのに、
ハサミ一本が、出てこない。
どの箱かは、わからない。
ないのではない。
あるのに、取り出せないのだ。
「記憶力がない」という言葉を、疑ってみる
うちの子は記憶力がない。
でも、引っ越しの朝のことを思い出してほしい。ハサミは、部屋にある。運び込む作業は終わっている。それでも出てこないのは、「運ぶ力」が足りなかったからではない。どの箱に入れたか、ラベルを貼らなかったからだ。あるいは、貼ったのに、開けて確かめる前に諦めたからだ。
「ない」ように見える記憶の多くは、これと同じ状態にある。
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Webで無料で読む
記憶学の記事は、Webでも無料で読めます。
Webでは気になる記事から読むことができます。書籍版は、記憶の三つの工程から始めて、メモリーパレス、教科での使い方、親の役割、最初の一か月へと、一冊の順序で読み進められる構成です。
『頭の中に道をつくる』との違い
『「なんで覚えられないの?」と言う前に読む本』は、子どもの「覚えられない」に親子で向き合うための実践入門です。三つの工程、メモリーパレス、教科別の使い方、親の質問、最初の一か月までを扱います。
『頭の中に道をつくる』は、「理解OS」と「記憶OS」の二部構成で、理解と記憶の道具をより広く扱う本です。
関連コンテンツ
著者
ゆきむら
「あたまの道具箱」で、記憶、感情、文章、コミュニケーションなど、頭の中で起きていることを使える形へ整理しています。
訂正・更新情報
本書について訂正や更新情報がある場合は、このページに掲載します。
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